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竜王山(通称:奥工石山)

まちづくり推進課 交流推進班 : 2017/08/22

(1)「奥工石山」の由来


 本山町北部に位置する標高1,515mの奥工石山。飢えに苦しむ平家落人が、「この石が喰えるものならば」と嘆いたことに喰石山が転化したという由来が残っています。 紅れん石 山頂からの眺め

(2)郷土の森保護林


 奥工石山のうち75haの区域を環境保全や生態系観察、学習の場として活用するため、四国森林管理局「嶺北森林管理署」と本山町は、平成22年12月に郷土の森保護林協定を締結しました。

(3)美しい自然の風景


 春にはツツジ類やシャクナゲ、秋には紅葉が楽しめる山として知られ、多くの登山客が訪れています。
 コース内にはブナ、トチノキ、サワガルミ等の広葉樹の大怪木がみられ、自然のスケールの大きさに驚かされます。原生林の奈路や、奈路を抜けた後の苔に覆われた岩場など、山頂までさまざまな風景を楽しむことができます。さらに、山頂の手前では、平成29年6月23日に高知県天然記念物に指定された「紅(こう)簾(れん)石(せき)」の大露頭が見られます。
 また、本山町の鳥はコマドリであり、この山には四国一のコマドリの産地として有名だったといわれる歴史があります。

巨木 奈路

(4)高知県天然記念物に指定された「紅(こう)簾(れん)石(せき)」


 山頂付近に露頭した紅簾石片岩は、東西約500m、南北に300mの範囲で分布すると推定され、また、標高1,400mから1,500m間にほぼ水平に分布しているため、層厚は約100m程度と推定されています。
 しかし、奥工石山山頂(標高1,515m)の珪質片岩も紅簾石を含有しており、これを含めると山頂付近の紅簾石珪質片岩の厚さは100mをゆうに超えると考えられ、この奥工石山の紅簾石大露頭部は、風化もほとんど進んでおらず、極めて新鮮な露出が続いており、わが国ではもちろん、世界的にみても屈指の大露頭といえます。
 また、本岩を構成する0.1〜0.2mmの全ての石英粒はその主軸・副軸・副面が結晶学的に同じ方位に結晶化している極めて稀な結晶片岩で、恐らく、本岩は地下深所(15〜20km)で、高い圧力と高温の下で変成した結果、このような特殊な結晶配列で固化したと推定されています。ほぼ全ての石英粒が同一方向に晶出している例はこれまでなく、世界でも結晶片岩中でそのような実例は知られていません。
 以上のことから、この奥工石山の貴重な自然を次世代へと継承するため高知県天然記念物への申請を行った結果、平成29年6月23日に指定がされました。

紅れん石1
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