簡単に高額を稼げるという副業の情報商材や、高額なサポートプランの勧誘にご注意！

こんなトラブルが報告されています

令和3年6月以降、「1日の作業時間10分の簡単な作業をするだけで稼ぐことができる」などというメッセージをきっかけに、副業のガイドブックを購入させられた後、電話勧誘により高額なサポートプランを契約させられたという相談が、各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。

こうした状況を踏まえ、消費者庁では消費者案税法第38条第1項の規定に基づき、報道発表資料の提供がありましたので周知致します。

〇消費者庁掲載ページ

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/release/2022

トラブルの詳細

高額なサポートプランへの勧誘

本件は、消費者に対し、「10分の設定を行うだけで、全自動で報酬が入り続ける夢のようなお仕事です」などのメッセージから、自社でノウハウを考案した副業を行うためのガイドブックの購入を勧誘してきます。

購入した者にウェブサイトから、副業の申込を行わせたあと、サポート専用LINEの友達登録を促され、登録をすると、「仕事の内容を電話で説明するため、電話対応可能な日を教えてほしい」というメッセージが送付されてくるようです。

この電話で、消費者自身でブログを作成し、アフィリエイトサイト広告で収入を得るものだと初めて具体的な内容を説明してきます。また、「1か月あればサポートプランの申込料金分は確実に稼ぐことができます」「稼ぐことができなかった場合は全額返金します」などと消費者をさらに有料なサポートプランを契約させてきます。

サポートプランは、最も安価なもので10万円、最も高額なプランだと180万円で、消費者金融から借入れを行うように提案してくる場合もあるようです。

調査結果

消費者庁が確認したところ、本件事業者は、あたかも10分程度の簡単な作業で稼ぐことができ、稼げなかった場合は、全額返金保証されるかのように表示していましたが、実際の内容は、消費者自身でブログを開設させるものであり、ウェブサイトのものとは全く異なるもので、返金保証の対象となるものはガイドブックの代金のみ、その旨を表示しておりませんでした。また、収益を達成した消費者は一人も確認できませんでした。

消費者へのアドバイス

次のような特徴を持つ副業には注意してください。

・金銭を支払う前に具体的な作業内容を一切説明しない。

・メッセージアプリやメールを使用し、副業を紹介していますなどと言ってくる。

・「募集枠は残り〇枠」などと、ガイドブックの購入をせかしてくる。

副業を始めるために借金を背負うことは、慎重になりましょう。

副業のガイドブックやマニュアル等を販売している事業者は、最初に比較的定額のガイドブックを購入させた後、電話などで高額のサポートプランを勧誘してくる事業者が多くいます。

このような特徴を持つ副業は、実際は全く儲からず、結局、借金だけが残ってしまいます。お金を稼ぐために謝金をして、稼げなかったら本末転倒ですので、慎重になりましょう。

相談窓口

詐欺の手口は年々巧妙になってきています。不審に思うことがあれば、消費生活センター等に相談しましょう！

・高知県立消費者生活センター 電話 088-824-0999

・役場まちづくり推進課 電話 76―3916

・消費者ホットライン：「188」

消費者ホットラインは全国共通の電話番号です。お住まいの郵便番号を入力すると、最寄りの消費生活相談窓口につながります。

参考サイト（消費者トラブルの情報をお知らせしています。）

今回、お知らせした消費者トラブルのほかにも、新たに発生しているトラブル等や暮らしの情報の発信をしています。

国民生活センター (kokusen.go.jp)（外部サイト）

高知県立消費者生活センター（外部サイト）